2T73
初期のゲルマニウムトランジスタ SONY 2T73

日本で最初にトランジスタラジオを世に送り出した東京通信工業、後のソニー(SONY)が製造したトランジスタです。ソニーはトランジスタ製造のパイオニアで、数々の優れたトランジスタを世に送り出しました。
2T73は本邦唯一の成長接合法によって製造され、主にAMラジオの周波数変換段に用いられました。その後1960年4月のEIAJ登録制度発足により「2SC73」と改称されています。
ちなみに当時の販売価格は1,200円とのことで、現在の貨幣価値に換算すると1万円以上の高級品でした。40年以上前の骨董的トランジスタですが保存状態は比較的良く、歴史的価値のある逸品かと考えます。
【諸元】
製造元:ソニー株式会社(旧東京通信工業株式会社)
構造:ゲルマニウムNPN成長接合型
【最大定格】
コレクタ・ベース間電圧: −15V
コレクタ電流 : −5mA
コレクタ損失 : 30mW
遮断周波数 : 20MHz
画像および本文:klx_111様

