2SA17K

通信工業用ゲルマニウムトランジスタ 日立 2SA17K



高周波用にして、特に電子計算機用として開発された品種です。
一般の低レベルスイッチング用として計算機や一般制御装置などに広範な用途を持っています。
末尾の「K」は通信工業用を意味し、一般の民生用より高信頼保証されたものです。
1960年4月の改称以前は「2S146」「HJ60」と呼ばれていました。


【諸元】
製造元:株式会社日立製作所
構 造:ゲルマニウムPNP合金接合型
【最大定格】
コレクタ・ベース間電圧: −16V
コレクタ電流     : −15mA
コレクタ損失     :  80mW
遮断周波数      :  19MHz


《日立通信工業用「Hシリーズ」高信頼トランジスタの特徴》
(1)経年変化が僅少である
 完全なエージングにより最大定格以下での使用に対してはほとんど経年変化を示しません。
(2)規格の幅がせまい(ばらつきが少ない)
 規格の幅を一般品種より一段とせばめ、また使い易さを考慮して、中心値を決めていますので、回路設計に際して非常に有利です。

 ※日立通信工業用半導体製品一覧表(1962年発行)より抜粋。


画像及び本文:klx_111様