2SA18H

通信工業用ゲルマニウムトランジスタ 日立 2SA18H



高周波用にして、特に電子計算機用として開発された品種です。
一般の低レベルスイッチング用として計算機や一般制御装置などに広範な用途を持っています。
特にこの品種は計算機のダイナミックフリップフロップ回路に最適です。
ファミリーの2SA12〜18の中では早い時期に廃品種となって姿を消しています。
型番末尾の「H」は通信工業用を意味し、一般品より高信頼性保証されたものです。



【諸元】
製 造:株式会社日立製作所
構 造:ゲルマニウムPNP合金接合型
旧型名:2S148,HJ62
【最大定格】
Vcbo -21V
Ic -15mA
Pc 80mW


《日立通信工業用「Hシリーズ」高信頼トランジスタの特徴》
(1)経年変化が僅少である
 完全なエージングにより最大定格以下での使用に対してはほとんど経年変化を示しません。
(2)規格の幅がせまい(ばらつきが少ない)
 規格の幅を一般品種より一段とせばめ、また使い易さを考慮して、中心値を決めていますので、回路設計に際して非常に有利です。

 ※日立通信工業用半導体製品一覧表(1962年発行)より抜粋。

画像及び本文:klx_111様