2SA355

中波帯高周波用ゲルマニウムトランジスタ 日立 2SA355



中波帯高周波用として設計されたシリーズ(2SA353,A354,A355)です。
合金接合型の高周波特性を改善したのがドリフト型で、メサ型やエピタキシャル・プレーナ型が台頭するまで随分と活躍しました。
合金接合型に比べてベース・エミッタ間耐圧が低くなってしまったので、過負荷に対しては弱くなってしまいました。しかし高周波回路では扱う信号が小さいため、あまり問題になりませんでした。

この2SA355はAMラジオの高周波増幅用に開発された物で、2SA17及びA18の後継品種にあたります。



【諸元】
製造元:株式会社日立製作所
構 造:ゲルマニウムPNPドリフト型
【最大定格】
コレクタ・ベース間電圧: −25V
コレクタ電流     : −10mA
コレクタ損失     :  80mW
遮断周波数      :  30MHz

画像及び本文:klx_111様