2SB55

ゲルマニウムトランジスタ 東芝 2SB55



回路電圧の高い低周波増幅向けに2SB56(旧称:2S56)の兄貴分として設計された品種です。
1960年のEIAJ登録制度発足で「2SB55」と改称し、本来名乗るはずだった「2SB56A」は新設の弟分に名前を譲りました。
その後のシリコントランジスタの台頭で回路電圧の高い個所は軒並み置き換えが進み、高耐圧のゲルマトランジスタの必要性は急激に薄れていきました。
1972年頃には廃品種となり、ひっそりと姿を消しています。


【諸元】
製造元:東京芝浦電気株式会社
構 造:ゲルマニウムPNP合金接合型
旧 称:2S56A
【最大定格】
コレクタ・ベース間電圧:  −60V
コレクタ電流     :  −50mA
コレクタ損失     :  150mW

画像及び本文:klx_111様