2SC458

シリコントランジスタ 日立 2SC458



低周波回路向けに設計されたトランジスタです。オーディオアンプのトランジスタ化に多大な貢献をもたらし、登場から20年以上経つ今もなお第一線に留まっています。当時の国産アンプの大半がこの石を採用していたと言っても過言ではありません。
日立の開発したLTP技術、すなわちシリコン表面の安定化膜を低温で形成する技術で安定した
特性のトランジスタに仕上がっています。汎用品より低雑音に位置する2SC458LGは音が良く後の2SC1345や2SC1775の生みの親にもなりました。
形状も独特で、東芝2SC372がシルクハットなら日立2SC458はキャラメルの形状だったのも興味深いところです。
現行モデルではLG(ローノイズバージョン)は廃止され、形状も2SC1815同様TO−92パッケージに改められてしまいました。今回用意したのは1969年から1970年頃にかけて製造された初期形状の物です。


【諸元】
製造元:株式会社日立製作所
構 造:シリコンNPNエピタキシャルLTP型
【最大定格】
コレクタ・ベース間電圧:  30V
コレクタ電流     : 100mA
コレクタ損失     : 200mW
トランジョン周波数  : 230MHz




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