2SC756

シリコンパワートランジスタ SONY 2SC756(2SC696の好敵手)



西に2SC696あれば東に2SC756あり、私ならこう表現します。製造元こそ違えど諸元の上では互角です。
当時のトランジスタ互換表でも2SC696が推挙されれば必ずと言っていいほど一緒に並んでいた「双璧」とも言うべき品種です。低周波中電力増幅用に設計された石で、応用範囲の広いものでした。
2SC696と違ってフィン付き兄貴分(2SC697)やコンプリ(2SA546)が存在しなかったのが興味深いところです。



【諸元】
製造元:SONY株式会社
構 造:シリコンNPNエピタキシャル型
【最大定格】
コレクタ・ベース間電圧: 100V
コレクタ電流     :   4A
コレクタ損失     :  10W
トランジョン周波数  : 65MHz


《参考:2SC696》
【諸元】
製造元:松下電器産業株式会社
構 造:シリコンNPNエピタキシャル・プレーナ型
【最大定格】
コレクタ・ベース間電圧: 100V
コレクタ電流     :   3A
コレクタ損失     : 750mW
トランジョン周波数  : 100MHz


2SC696と比較検証のため購入された方から「C756は予想外な音で喜んでおります」とのレポートを頂きました。お役に立てて光栄です。(^-^)v

画像及び本文:klx_111様