2SD124H

通信工業用シリコンパワートランジスタ 日立 2SD124H



1960年代初頭、スイッチング用途として設計製作されたトランジスタです。
台座部分が厚く本体部分の背丈が相対的に低くなっている造りは、当時のTO−3形状を良く表しています。
黒い筐体も独特の物です。型番末尾の「H」は、言わずと知れた通信工業用の証です。


【諸元】
製造元:株式会社日立製作所
構 造:シリコンNPN拡散接合型
【最大定格】
コレクタ・ベース間電圧: 60V
コレクタ電流     :  6A
コレクタ損失     : 60W


《日立通信工業用「Hシリーズ」高信頼トランジスタの特徴》
(1)経年変化が僅少である
 完全なエージングにより最大定格以下での使用に対してはほとんど経年変化を示しません。
(2)規格の幅がせまい(ばらつきが少ない)
 規格の幅を一般品種より一段とせばめ、また使い易さを考慮して、中心値を決めていますので、回路設計に際して非常に有利です。

 ※日立通信工業用半導体製品一覧表(1962年発行)より抜粋。

画像及び本文:klx_111様